コラム
ここではTSC関係者のメッセージを随時掲載します
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第3回 「いい試合だった!」と感じていただくために
「今日の試合はいい試合だったなぁ」と感じるのは選手だけでなく審判員も同じです。選手の皆さんの主眼はプレーでパフォーマンスを発揮すること、一方審判員の主眼は適正なジャッジとスムーズな進行です。ファインプレイや逆転勝利による試合はいい意味で記憶に残りますが、曖昧なジャッジによる試合も悪い意味で記憶に残ります。したがって審判員の立場として、選手の皆さんに「いい試合だった」と感じていただけるように、審判員の方には、次のことを心掛けていただきたいと思います。
1.アウト、セーフ、フェア、ファールなど、プレイヤー全員に判るようにコール(発声)、ゼスチュアしてください。
2.タッチプレイやきわどいプレーは見易い位置に身体を移動し判定してください。
3.アウト、セーフのジャッジのみならず、ジャッジの後、次のプレーで起こりうる選手の動きを想定し注意してください。同様に他の塁のプレーにも注視してください。
4.タイムをかける時や、判定に疑義を感じた時は、一連のプレーが落ち着いたことを確認してからコールをしましょう。
5.審判員もチームワークが大切です。球審・塁審4人の仲間で連携し判断をしましょう。
以上のことを心掛けて「よい試合づくり」をしていきましょう。
数多くの審判を経験すると複雑なルールも習得でき楽しくなります。審判員としてレベルアップするためには、実践で経験を積むのが最短距離です。また、日本ソフトボール協会公認審判員の資格取得をおすすめします。まずは3種を取得し実践を積み、次に上位の取得を目標にしてみてはいかがでしょうか。審判資格は審判スキルのレベルアップに限らず、チームのレベルアップにも直結します。ルールを知れば、より高度な、緊張感のある試合運びができるようになるからです。
私は転勤の関係で、茨城で3種、千葉で2種、北海道で1種を取得しました。一昨年、北海道で行われたインターハイ(全国高校総体女子)で、強豪校兵庫県代表須磨ノ浦高校VS愛媛県代表済美高校の試合などを担当しました。試合の様子はインターハイTVで全国にライブ配信され、ソフトボール関係者や愛好家が見守る中で行われました。審判員としてこの大会で優勝した須磨ノ浦高校の試合では、あらゆるプレーを想定し、気を緩めることなく臨んでいたことは深く記憶に刻み込まれています。これはどのような試合でも同じだと感じています。審判員としての努力と経験は自分の財産になります。ぜひ目標を掲げて、ひとつひとつクリアして自分のものにしてください。常澄ソフトボール連合会の「審判部」として、今後皆さんと一緒に「いい試合だった!」と感じていただけるような試合づくりをしていきたいと思いますので、ご協力をお願いいたします。
常澄ソフトボール連合会理事 審判部 田中知之
高校総体(インターハイ)前日の審判員、記録員会議
会議座席と資料類(茨城県用)
大会看板
インターハイ 大会トーナメント表
北海道ソフトボール協会、札幌市ソフトボール協会の協会旗
石狩翔陽高等学校の応援看板
石狩市会場A号グランド担当審判員(右端が私)
ネームプレート